10坪程度のスケルトンリフォームや内装工事をぼんやりと思い描いている人のほとんどは、「スケルトンリフォームや内装工事費用をあらかじめ知っておきたい」と考えているのではないでしょうか。
しかし「10坪」と表されていてもいまいちピンとこなかったり、少しでも費用を安く抑えられないかと悩んでいる人も多いと思います。
この記事では、10坪のスケルトンリフォームにかかる費用相場から内装工事にかかる費用相場まで紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
<この記事でわかること>
・10坪のスケルトンリフォームにかかる費用相場
・10坪のスケルトン物件の内装工事にかかる費用相場
・スケルトン物件と居抜き物件のメリット・デメリット
そもそもスケルトンリフォームとは床や壁、天井を取り払い、骨組みだけの状態にすることを指します。
全てを取り払うため間取りから造り直せるだけでなく、給排水管や電気回線まで変えることができるため徹底的に自分好みの設計ができるのがメリットの一つ。
ですが実際には10坪のスケルトンリフォームといっても「内装のみ・外装のみ・内装+外装」の3パターンに分けられ、それぞれ同じ10坪であっても工事内容と費用は違います。
<パターン別:費用相場一覧>
内装のみ:約43,000〜46,000円
外装のみ:約16,000〜20,000円
内装+外装:約60,000〜65,000円
ここで注意しなければいけないのが、スケルトンリフォームをすると内装や外装工事を終えた後、ほとんどの場合「補強工事」が必要になるという点です。
そのため上記の費用相場に、10坪あたりの補強工事費用約200,000〜300,000万円をプラスしなければいけません。
10坪あたりのスケルトンリフォーム費用は、内装+外装+補強工事の合わせて約260,000〜365,000円程度だと考えておくのがいいでしょう。
スケルトンリフォームの他に、10坪あたりのスケルトン物件を内装工事して利用したいと考えている人もいると思います。
スケルトン物件とは建物の躯体だけの状態、いわゆるコンクリートの打ちっぱなしのような物件のことです。
10坪のスケルトン物件を内装工事をする際、費用相場は業種によって大きく変動します。
飲食店の場合、厨房や換気設備などを1から揃えなくてはいけないため費用が高くなりがちです。
とはいえ一概に飲食店といってもカフェやレストラン、パン屋や焼肉屋など扱うジャンルによっても変動します。
カフェ:150〜250万円
バー:150〜250万円
レストラン:250〜400万円
パン屋:300〜450万円
ラーメン屋:300〜450万円
焼肉:300〜500万円
ドリンクを中心に扱うカフェは内装工事費用が安く、反対に排気設備が必要になる焼肉店は高くなります。
パン屋やラーメン屋などは厨房内に空調設備が必要になるので、カフェやレストランよりも費用が高い傾向に。
またカフェやレストランは雰囲気作りのためにおしゃれにこだわる人が多く、壁や床のタイルに特殊なものを選択すると費用がかさむことがあります。
美容室やエステサロンを10坪程度で考えている人の多くは、個人経営のような小規模なタイプを想像しているでしょう。
美容系の場合、専用の機材導入に費用がかかることがほとんどです。例えば美容院はシャンプー台や専用のイス、エステサロンであれば専用のベッドや機材が必要です。
内装工事の際に水回りや配電設備をどの程度整えるのか、そして見た目にこだわるのかによって費用は大きく変動します。
機材に費用をかけて内装をシンプルに済ませるのであれば、300万円程度でも抑えられるでしょう。
オフィスや事務所の場合は、内装工事をする際に最低限の設備を整えるだけで済むため、他の業種に比べると安く抑えられます。
空間を仕切るためのパーテーション工事が必要になることもありますが、アルミパーテーションのドア1枚とパネル4枚を施工した場合、費用目安は16万円前後とそれほど費用がかさむものではありません。
平均すると約200〜300万円で内装工事ができますが、中には100万円以内で済んでしまうケースもあります。
アパレル店や雑貨店の場合、設備はオフィスのように最低限で済むことがほとんどです。
デザインや間取りにこだわると費用がかさみますが、在庫を保管しておくバックヤードの使い方を工夫すれば物販店舗であっても内装工事費を抑えられます。
一般的にバックヤードは敷地面積を広めに確保する必要がありますが、そもそも10坪であればそこまで広く確保はできません。
設計の時点で店舗内における展示とバックヤード部分の割合を、できるだけ明確にイメージしておくのがおすすめです。
10坪あたりのスケルトン物件を内装工事する際、費用を最小限に抑えたいですよね。
実は、内装費用は工夫一つで最小限に抑えられます。
内装工事費用を低価格に抑える3つのコツは次のとおり。
・内装工事以外に必要な費用も含めて予算を決める
・費用をかけるべき部分をあらかじめ決めておく
・事前にレイアウトを何パターンか考えておく
内装にかける予算を考える場合、諸経費も含めた全体像をイメージしなくてはいけません。
例えば、以下のような内装工事以外も含めて予算を決定する必要があります。
【内装工事以外の費用】
・現場監督費
・駐車場代
・手土産代
内装工事費用のみを考えていると、気がついたら工事費以外の出費がかさんでいたなんてケースは少なくありません。
初めから出来るだけ細かくイメージしておくと、最小限の費用で抑えることができます。
一概に内装工事といっても、壁や床など様々な部分に手を加えなくてはいけません。
そのためどのような内装にする場合でも、費用をかけるべき部分と妥協する部分を決めておくことが重要です。
例えば店舗であればお客様に見える部分はこだわり、スタッフのみが入れる場所は費用を抑えるなど、工夫次第で費用を最小限に抑えることができます。
譲れない部分をあらかじめ決めておくと、予算の割り振り時に悩むこともないのでおすすめです。
内装工事費を最小限に抑えたい人は、事前に内装のレイアウトを何パターンかイメージしておきましょう。
例えば「パターン1のこの部分とパターン2のこの部分を組み合わせると安くなる」など、プロの業者に相談すると新たなパターンが見つかることがあります。
もちろんプロが考える設計もおすすめですが、誰しも譲れない部分があると思うので2〜3パターンは考えておくのがベストです。
10坪の内装工事を検討している人の中には、スケルトン物件と居抜き物件のどちらにしようか悩んでいる人もいると思います。
前述で紹介したように、スケルトン物件は骨組みだけになっている物件。
そして居抜き物件は以前のテナントが設備を残したまま、売り出しや賃貸にしているという物件です。
どちらの物件にもメリットとデメリットがあるので、この機会に目を通しておきましょう。
メリット
・好きなように内装デザインができる
・撤去費用がかからない
デメリット
・費用が高くなる
・業種によって費用に差がある
・退去時に原状回復が必要になることがある
スケルトン物件のメリットは骨組みだけの状態から好きなように設計、デザインができる点です。
とはいえ理想の内装にできる反面、費用が高くなるというデメリットもあります。
業種によって工事費用に大きく差があり、退去時には原状回復が必要になるケースも考えられます。
ですが1から全てを理想通りに仕上げたいと考えているのであれば、スケルトン物件がベストです。
メリット
・費用を抑えられる
・レイアウトのイメージが湧きやすい
デメリット
・理想通りのものを見つけるのが難しい
・自由度が低くなる
居抜き物件のメリットは最小限の内装工事で費用を抑えられることと、すでにある程度のレイアウトがされているため改修のイメージが湧きやすい点です。
とはいえ、すでに出来上がった状態であるため理想通りの物件を見つけることが難しく、デザインの自由度が低いことがデメリット。
オフィスや事務所など、あまりこだわりのない方であれば居抜き物件でも満足できる出来になるでしょう。
カフェやレストランなど他にない店舗を作り上げたい場合は、なかなか理想の物件に出会えないため要注意です。
紹介したように、10坪のスケルトン物件と居抜き物件ではメリットとデメリットに大きな違いがあります。
そのため予算や理想の完成形と相談し、自分に合った選択をしましょう。
予算を抑えるために理想の居抜き物件を探し求めていても、こだわりたい部分が多い人はかえって費用がかさむ場合も。
反対に特にこだわりがない人では、スケルトン物件から設計すると費用が高くなってしまいます。
どの部分にお金をかけ、何を優先するのか、あらかじめ明確にしておくことが大切です。
10坪あたりのスケルトンリフォーム費用は約25〜35万円、そして10坪あたりの内装工事費用は業種によって異なるものの約150〜500万円です。
スケルトンリフォームと内装工事で大事なポイントは以下です。
・スケルトンリフォーム
補強工事費用が含まれる
・内装工事
スケルトン物件と居抜き物件のどちらが適しているの知る
これらをしっかりと見極めるためにも多少の知識は必要です。
この記事で学んだポイントを抑えつつ、後悔しない選択ができるよう業者さんと連携をとりながら進めていきましょう。
ちなみに弊社でも10坪スケルトンリフォームや内装工事の対応が可能です。
内装工事の詳細を知りたい方はこちら、弊社に内装工事の相談をしたい方は問い合わせフォームからご連絡頂けますと幸いです。
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